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桶川市 いのうえ歯科 院長ブログ ソケットリフト

2012年08月1日

こんにちは。いのうえ歯科院長井上です。
昨日のインプラントオペの内容。「ソケットリフト」を行いました。患者さんは、右上の奥歯がブリッジだったのですが、その土台となっている歯が噛み合わせの負担に耐えられなくなってしまい、抜歯しました。その後、患者さんとの打ち合わせによりインプラント治療を行うこととなりました。そこの上あごには、あまり骨の量がなかったので、通常の長さのインプラントを入れることが難しいことがCTによって分かりました。その場合の方法としては
①短いインプラントを使う方法
② 骨を増やす手術をして、インプラントを入れる方法
今回は②を選択して行うこととなりました。
いのうえ歯科でインプラントを行うときに一番考えているのは「患者さんがインプラント治療において、痛みなどで苦しまないように」ということを一番に考えております。可能であれば骨を増やす処置を大きく使用することなく、施術することができれば患者さんは絶対に楽であるからです。しかし今回は骨を増やすことを選んだ理由は、短いインプラントを2本つないだとしても予後に若干の不安が残る。そして、骨を増やす量はそれほど必要でなく、患者さんは術後の腫れなどはほとんどなくできるであろうことを理由としております。

写真の左上は、術前。正面からみた断面像(CTにて)なのですが、黒い部分は空間(副鼻腔、鼻の奥の空洞)なのですが、そこの距離が6mm程度です。
真ん中の写真は10mmのインプラントをシュミレーションしたものです。 黒い部分にインプラントが少し飛び出てしまっています。このレベルであれば、サイナスリフト(鼻の奥に横から骨を作る方法)でなく、ソケットリフト(インプラントの穴を作った、その穴から骨を増やす方法)で十分安全に入れられることが、CTによって確認できました。
そして右下の写真は、インプラント術後の写真です。真っ白く写っているインプラントの先端に、骨が出来ていることが確認されています。(人工の骨)

このように、CTでの確認をしっかりと行っていれば、安全に、患者さんが楽なインプラント処置を行うことが出来ます。ちなみに、施術時の麻酔の量は、親知らずを抜く場合の麻酔量よりも少なくてすみました。

最近は、インプラントに対して新聞等でネガティブな報道が活発ですが、しっかりとした診断(CTなど)、設備(手術室など)、技術(セミナー参加など)がそろっていれば、あのような事故はかなりの確率でさけることは可能だと思います。今回の手術でも、新聞報道にあった「鼻の奥にインプラントが落ちた!」ということなく行っております。インプラント治療は、本当に患者さんにとってメリットの高い治療方法です。もしインプラントをお考えの患者さんは、ぜひご相談下さい。